寺院建築入門 南都の寺々

日本を「小さな狭い国」だと思っていませんか?確かにロシアや中国、アメリカといった国々と比較すればそうでしょう。
寺院には多くの歴史的建造物が残っており、塔をはじめとする建築も多くありますが、仏像などに比べて、その見方はあまり知られていません。

奈良には奈良時代以来の建築が多く残り、古建築を知る絶好の地といえます。

本講座では、唐招提寺、薬師寺、興福寺、東大寺の四つの寺院を取り上げ、建築を見る際の基本を学んでもらいたいと思います。

そこには工匠の知恵と工夫と技術、職人の想いが詰まっていて、寺院の歴史とともに、古建築の魅力を堪能してもらいたいと思います。

〈参考テキスト〉

奈良で学ぶ 寺院建築入門」海野聡著(集英社、2022年)


【こんな方へおすすめ】

  • 日本の建築史や木造建築、デザインに興味がある方
  • 飛鳥時代や奈良時代に興味がある方
  • 古代の大陸との交流に興味がある方
  • 神社仏閣に興味がある方
  • 日本の歴史や文化に興味がある方



海野 聡 東京大学大学院工学系研究科建築学専攻 准教授

1983年 千葉生まれ
2009年 東京大学工学系研究科建築学専攻博士課程中退
2009年〜2018年 独立行政法人国立文化財機構 奈良文化財研究所
2018年〜 東京大学大学院工学系研究科建築学専攻 准教授(現職)
主要著書に『古建築を復元する 過去と現在の架け橋』(吉川弘文館2017年)、『建物が語る日本の歴史』(吉川弘文館、2018年、『森と木と建築の日本史』(岩波書店、2022年)、『日本建築史講義 木造建築がひもとく技術と社会』(学芸出版社、2022年)、『奈良で学ぶ 寺院建築入門』(集英社、2022年)など。