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第5回江戸時代後期の園芸文化 菊細工流行と出版文化

江戸時代後期の天保15年(1844)年、江戸郊外の巣鴨・駒込村の植木屋において、菊を素材として象などの動物や富士山などの造形物を形作ることが流行しました。

既に文化・文政年間にも流行し、一時のブームとして廃れていましたが、2度目の流行であるこの菊細工は、明治時代まで存続し、団子坂の菊人形として発達していきました。

今回は、菊細工の番付の様々な形態を紹介し、天保の改革を経たのちの出版文化の一例として位置付けていきます。

 


配信期限:9/30(土)


学ぶこと

明治時代に西洋から輸入した学校教育は、学問と技芸が未分化であった江戸時代の学問のあり方を否定し、その結果技芸に対しての興味関心度を下げ、あるいは一段下等に見る傾向をもたらしました。

近年は、そうした技芸の歴史にも注目するようになってきていますが、今度は学問と切り離してしまっているため、なぜそのような現象が起きたかについて、説明不足に至っています。

江戸時代の園芸文化は、温室や飾り方など技芸を含むことはもちろんのこと、この技芸が同時代の学問思想、特に動・植・鉱物といった自然物を研究する本草学と深く関わり、互いに影響を与えていきました。

本講座では、このような江戸の園芸文化と本草学との密接な関係を探り、江戸時代の園芸文化の具体的な様相を見ていきます。

こんな方へおすすめ
・植物が好きな方
・園芸・ガーデニングが趣味の方
・江戸時代の風俗や文化に興味がある方
・日本の歴史や文化に興味がある方


講師:平野 恵   台東区立中央図書館郷土・資料調査室専門員 日本生活文化史学会副会長

1965年大阪府生まれ。

博士(文学、総合研究大学院大学)。

文京ふるさと歴史館専門員、さいたま市大宮盆栽美術館学芸員などを経て、現在、台東区立中央図書館郷土・資料調査室専門員、国立歴史民俗博物館くらしの植物苑展示プロジェクト委員、武田科学振興財団杏雨書屋運営協議員。

専門、日本文化史・思想史、特に園芸文化史、本草学史。

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